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手指消毒について

こんにちは、紬の伊藤です。

 

大阪の感染者数は毎日過去最高を記録し、東京都の感染者数も日に日に増加し、コロナウイルスの感染拡大は勢いがまだ止まらない状態です。

マスク会食や時短営業と、色々と対策を実施しておりますが、街の雰囲気は少し緩みもあるのかなとも感じます。

 

先日テレビで、新型コロナウイルスの変異株がインドで猛威を振るっている現状を見ました。

公式発表によると1日当たりの感染者数は35万人を超え、死者は3000人に達する勢いとのこと。

世界各国やWHOは支援を始めていますが、インドの大部分の医療機関は集中治療室が満床となり、新規患者を受け入れることのできない状況になっています。

多くの病院では吸入用の酸素の在庫が切れてしまい、患者は息苦しさと闘っている状況です。

 

私はこの映像を見て、1年前の緊急事態宣言時の緊張感と比較して、自分自身の感染症対策において気の緩みがないか振り返らなければいけないと感じました。

 

今回は、手指消毒についてもう一度振り返ります。

新型コロナウイルスを防ごうと、店舗入出時や外出先で手指消毒を付けたり、身の回りの物を消毒について考える人も多くなったと思います。

この1年間で様々な手指消毒の商品が販売され、色々な店舗で手指消毒が設置しておりますが、どんな成分の消毒液を設置しているのか不明のまま消毒し、「本当に効果があるのだろうか」と感じながら消毒することも実際にあります。

 

新型コロナウイルスは、目、口、鼻の粘膜から侵入します。手指付着したウイルスを除去できるのは、せっけんを使った手洗いとアルコール消毒だけです。

せっけんを使用し十分な流水での手洗いができていれば、アルコール消毒は必要ありません。

手指に使えるアルコールは2種類あり、エタノールとイソプロパノールです。

重要なのはアルコールの濃度で、新型コロナウイルス対策として有効性が認められているのは、70~95%以下のエタノールです。

 

紬店内に設置している手指消毒は、エタノール72%含有のアルコールジェルです。

お客様には安心してお使いいただきたいと思います。

感染症対策に「手指消毒の設置」だけでなく、消毒液の成分も記載することで、安心されるお客様もいらっしゃるのではないかと考えます。

 

自分や家族を守るために、正確な知識を持ち、正しい感染症対策を実施していく必要があります。

外出の際に持参している消毒液や消毒ジェルの成分を、ぜひもう一度確認していただきたいと思います。

 

 

 

厚生労働省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」には下記の通り記載してあります。

参考にしてみて下さい!

 

「手や指などのウイルス対策」

1.手洗い

手や指についたウイルスの対策は、洗い流すことが最も重要です。

手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100に、せっけんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせます。

手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はありません。

 

2.アルコール(濃度70%以上95%以下のエタノール)

手洗いがすぐにできない状況では、アルコール消毒も有効です。

アルコールはウイルスの「膜」を壊すことで無毒化するものです。

〈使用方法〉濃度70%以上95%以下のエタノールを用いて、よくすりこみます。