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気胸のこと②(1回目の入院)

こんにちは、紬の伊藤です。

引き続き、気胸のことをお話していきたいと思います。

 

9月下旬、背中の痛みと乾いた咳、息苦しさが見られ、近所の呼吸器科クリニックを受診しました。

医師に症状を話し、呼吸音を聴診していただき、レントゲン検査を受けると…

「佐々木さん、右肺が1/3まで萎んでます。すぐ処置が必要な状況なので大きな病院に救急で行ってください」

 

正春さんと子供たちに連絡し、タクシーで救急病院へ向かい救急外来受診、問診とCT撮影後…

「佐々木さん、このまま入院です。右肺気胸で、肺の萎み具合が中等度から高度なので、胸腔ドレナージが必要になるので、今から右肺にチューブを入れる処置をしますね」

 処置内容や処置による合併症、入院の説明があり、数件の承諾書にサインをし、処置が始まるまでの間色々なことを考えました。

 

 

家のこと、子供たちのこと、お店のこと。

 

 

 

胸腔ドレナージ処置は、局所麻酔後に肋骨の間から皮膚切開してからチューブを挿入します。

ドレーンはチェストドレーンバックという装置に接続し、胸腔内に漏れ出した空気を排出し、萎んだ肺を膨らませて、穴が自然に塞がるのを待ちます。

処置は30分程度で終わり、初回の気胸のため、この胸腔ドレナージにより肺の空気漏れがなくなり膨らむまで入院となります。

呼吸苦や咳込みはチューブ入後には軽減しますが、チューブ挿入部の痛みが一番の苦痛となります。

肺からの空気漏れがあるかの確認は、エアリーク(チェストドレーンバックの水封室の青色の液体に気泡がボコボコと出てきます)の有無で確認します。穴がしっかり開いている場合は、話しているだけでボコボコとエアリークが確認され、だんだん穴が閉じてくると、笑ったり咳をしたり、排便時のいきみなどの時などにボコボコとエアリークが見られます。

エアリークの有無で一喜一憂の日々が始まり、早く穴が閉じるように安静に過ごします。

 

 

処置が終わって病室へ移動し、面会に来ていた正春さんからは、いい機会だからゆっくり体を休めるようにと言われ、子供たちからは家の事はみんなで協力してやるから大丈夫とLINEで連絡があり、仁さん靖子さんからは、お店の事は何も心配しないで治療に専念すること、私が担当している業務を引き受けるため指示くださいと連絡があり、ふわーっと体の力が抜けて、自分でもびっくりするくらい涙が出ました。

この短時間で、体はもちろん、精神的にも色んな緊張があったのかなと振り返ります。

 

 

入院初日はER病棟に入院となり、翌日からは一般病棟へ移動となりました。

入院中は病棟内フリーのため、胸腔内に留置したチューブに気を付けながら、チェストドレーンバックとともに移動します。チューブの挿入部は体の動きによって痛みが出るので、そろりそろりと歩きます。

正春さんには、「能みたいな歩き方だね」と言われ、 確かにそうだと納得でした。痛いのであまり笑わせないで欲しいけど、痛くてずっとしかめた顔をしていたので、笑うことが何とも心地良く感じました。

 

 

面会は1日2人まで、30分という制限があるため、正春さんと3人の子供たちは色々な組み合わせで、忙しい中であるにも関わらず毎日面会に来てくれました。

学校のこと、友達のこと、部活のこと、家のこと、お店のこと、30分なんてあっという間に過ぎてしまいます。

 

二女は、私の姿を見て泣き出し涙が止まらない状態。(急な入院だったので本当に心配してたとのこと)

長男は、私の胸腔に入っているチューブを見て、「ガチなやつじゃん」と言って、大丈夫なの?私が立ち上がるとそっと支えてくれる気遣い男子。

長女は、「お母さーん」と言って私に抱き着き、「痛いの?大丈夫?」「これは何?どういう治療なの?」と質問攻め、私に装着されている心電図やチューブに興味津々、病棟の看護師さんの動きも気になる様子。

本当に3人それぞれで、そばにいるだけで元気が出ます。

 

青森の両親にも電話で連絡し心配かけないようにしますが、子供はいくつになっても子供なのでしょう、70代の2人に心配をかけてしまっています。

 

 

肺が膨らんできているかはレントゲンで確認します。

肺が膨らんでくると、今度はドレーンの先端が胸腔内で肺に当たる痛みが出てきます。肺が膨らんでいることは嬉しいですが、この痛みはドレーンを抜くまでは我慢です。

 

入院6日目でエアリークが無くなり、咳をしてみたり、息を止めてみたりして、本当に穴が閉じてるかなと自分でチェックしてみます。

チューブ抜去前のテスト後、レントゲン検査で最終チェックをし、入院7日目でチューブを抜去。

 

 

今回は自然気胸の診断となりました。

入院初日に生理となったことから、月経随伴性気胸のことが頭から離れませんでしたが、主治医より今回は初回の気胸であったこと、自然に穴が塞がったことで手術適応ではなく、月経随伴性気胸の診断は手術にて組織を確認採取、病理検査にて組織が証明されれば確定となるため、自然気胸治療完了で退院となりました。

 

 

 

退院して自宅に戻ると、正春さんは仕事、子供たちは学校で、くら(猫)が不思議な顔をしながら出迎えてくれました。

冷蔵庫の中には、きんぴらごぼうや鳥そぼろがタッパーに入っていて、いつもの佐々木家の光景に気持ちが和らぎました。

 

 

次回へと続きます⇒気胸のこと(2回目の入院)