· 

気胸のこと⑦(確定診断)

こんばんは、紬の伊藤です。

引き続き、気胸のお話を続けてまいります。

 

先日、退院後初めての外来受診に行ってまいりました。

レントゲン検査後、呼吸器外来へ。

白髪交じりのボブヘアスタイルの執刀医の先生が外来も担当してくださり、

「どう?調子は?」

「髪切ったでしょ、私はもう3年くらい髪を切ってないから、今度切るときは、佐々木さんの旦那さんに切ってもらおうかなー」

と変わらない明るい調子で、問診の中に上手に話題転換を織り交ぜて、緊張を和らげてくれます。

 

レントゲン検査の結果は異状なし、手術で切除した血豆のような暗赤色の病変は、病理検査の結果、やはり子宮内膜組織とのことでした。

 

確定診断は、「月経随伴性気胸」(子宮内膜症性気胸)です。

 

皆さんはこの病名をご存じでしょうか。

私は、学生の時も看護師で働いていた時も、この疾患名は聞いたことがありませんでした。

 

 月経随伴性気胸とは、その名前の通り、月経に伴って気胸を起こす病気です。

子宮の内側にある子宮内膜組織が、血行性またはリンパ行性に胸腔内に侵入、胸腔内臓器(肺や横隔膜)に生着増殖し、月経時に剥がれ落ちることで、肺や横隔膜に穴があき自然気胸を繰り返し発症するものと考えられています。月経随伴性気胸の発生機序については、複数の説が提唱されており、完全には解明されていません。

治療は、呼吸器外科と婦人科の連携が不可欠で、手術療法とホルモン療法の併用が主流となっていますが、月経随伴性気胸は気胸全体の4.3%と希少であるため、症例数が少なく標準治療も確立していません。

手術を行っても術後再発は他の自然気胸より多く、その一因は肉眼的に発見できず取り残した子宮内膜組織であると推定されます。

 

今回私は、呼吸器外科にて胸腔内の肉眼的に確認された子宮内膜組織をすべて切除し、確定診断後に婦人科医師と十分に話し合った結果、ホルモン療法は行わないこととしました。

気胸再発の可能性はありますが、生活の質をなるべく下げないように、呼吸器外科と婦人科の先生と連携して、しっかり病気と向き合っていきたいと思います。

 

 

お店に復帰して、お客様が笑顔でお帰りになる姿をお見送りしたり、お客様とお話しすることが楽しく、充実した時間を過ごさせていただいております。

今年も、お客様、地域の方々の支えによって、営業させていただいたことに深く感謝申し上げます。

 

 

今回の気胸のことについて、紬日記を書くかどうか迷いましたが、この4か月、私が経験したことや心の動きについて、読んでいただいた方に少しでも何か感じるものがあったらいいなと思い、書かせていただきました。

 

日々生活をしていて、楽しく嬉しいこともあれば、辛く苦しいこともあります。

お客様とお話していてもそう思います。

年齢を重ねていく中で、病気との付き合いも増えてくると思います。

何事も大事なことは、今の現状を受け止めて次にどう行動するか、助けが必要な場合は無理せずにどう助けてもらうか、そして感謝を忘れないことだと思います。

やっぱり、人と人とのつながりはあったかいです。

 

全7回にわたって、長々と何だかまとまりのない文章でしたが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。