こんにちは、紬の伊藤です。
引き続き、気胸のお話を続けてまいります。
手術日が決まってからも、先生方は手術日の調整をこまめに行ってくれ、手術日が1日1日早くなり、入院11日目の朝、朝食が終わり仕事をしていると、看護師さんが急いでいる様子で訪室してきました。
「佐々木さん、今日の午後手術できるかもしれないって!どうする?急だから気持ちの調整難しいよね。」
本当に急で驚きましたが、返事は決まってます。
「お願いします!」
朝食の終了時間と最終飲水時間から、手術は14時以降となり、執刀医の呼吸器外科の先生と初めて顔を合わせます。
白髪交じりのボブヘアスタイルの呼吸外科の先生は、気さくで話しやすく、マスクをしていますが目の表情は柔らかで、威圧感の全くない安心感のある印象でした。
ずっと晴れが続いていたのに、この日だけ雨の一日で…
「こんな曇り空で雨の日は、手術をしましょう!」
と時々理解に困ることを言ったりしますが、私としては本当に親しみやすく、
「手術頑張ろうね」と差し出した先生の手は、何度も手洗い消毒を繰り返している乾燥している手で、温かくがっちりとした手で、何だか気持ちが落ち着きました。
手術準備の合間に青森の母親に電話をし、様々な病気で数回手術経験のある母からの言葉と、この日はちょうど紬はお休みだったため、正春さんと一緒に手術の説明を受けることができ、手術決定から短時間での手術準備でしたが、気持ちが不安定になったりはしませんでした。
手術同意書にサインをし、すぐ手術室へ向かいます。
麻酔科の先生とは手術直前に顔合わせをし、同意書にサインし、いざ手術室へ。
手術室には、麻酔科医、看護師など5、6人のスタッフの方がおり、手術台に横になると、確認ため私に関する質問を次から次へとしてきます。
点滴から麻酔薬を入れる際、執刀医の先生が来てくださり、安心して目を閉じた記憶があります。
「佐々木さーん、旦那さん来てますよー」
麻酔から覚めると、正春さんが見えて安心しました。
執刀医の先生が正春さんに話しているのもうっすらと聞こえ、無事に終わったんだなと思いました。
術後はICUに入り、一晩過ごしました。
日付が変わったくらいから痛みが出てきて、時間が過ぎるのが本当に遅く、早く朝になってほしいと思いながら何度も時計を眺めていました。
翌朝6時に執刀医の先生がみえ、状態観察後、手術結果を簡単に説明をしてくれました。
痛みで険しい表情をしているだろう私に、
「佐々木さん、退院したら何食べたい?奢ってあげられないけど…」
「佐々木さんはお酒は飲む?青森も美味しいお酒あるよね。新酒が出回る季節だけど、退院後はお酒は控えてね」
と、少しの時間でも痛みや苦痛が頭から離れるように、自然に話題転換をしてくださり、何気ない先生のお気遣いが本当に嬉しく感じました。
手術結果は、肺に1つ、横隔膜に3つ暗赤色の血豆のようなものを確認し、すべて切除。
病理検査の結果待ちで確定診断となるが、血豆のようなものは子宮内膜組織の可能性が強い。
今回の気胸の原因は、肺に1つ確認された暗赤色の病変からの空気漏れであると考えられる。
一般病棟に移り、レントゲン検査にて術後の経過良好にて、胸腔ドレナージのチューブを抜去しました。
シャワー浴の許可がおり、2週間ぶりのシャワーに気持ちが良すぎて感動でした。
手術後3日目、チューブ抜去後のレントゲン検査異常なし、手術創部も問題なく退院となり、今回の診断は病理検査結果待ち、2週間後に呼吸器外科と婦人科外来フォローで今後の治療方針検討となりました。
退院して自宅に戻ると、今回も平日のため、子供たちは学校、正春さんは仕事で、くら(猫)が出迎えてくれました。
そして今回も、仁さんと靖子さんには心配と迷惑をかけてしまいました…
退院後の紬お休みの日、退院のお祝いとケーキを買ってきてくれ、仁さんと靖子さんの優しさにまた涙してしまう私でした。
次回へ続きます⇒気胸のこと(病院スタッフさん)
